《紹介》
アーカイブス : 中国残留孤児・残留婦人の証言
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(HP前文 より 引用)
このホームページから、1冊目の本が生まれました。
『不条理を生き貫いて 34人の中国残留婦人たち』
(津成書院)です。 単行本 – 2019/7/13
中国残留孤児・残留婦人等とその支援者、関係者の方々の協力を得て、200人前後の方にインタビューをさせていただきました。その中の中国残留婦人等(「中国残留邦人支援法」対象者。男性、サハリン残留邦人も含まれる。終戦時13歳以上だった方)34人のインタビューをまとめたものです。
また、ホームページやYouTubeでは、「声を残すこと」はできますが、体系的に何が言いたくて証言を集めてきたのかが明確に伝わりません。当初は、高齢化し鬼籍に入られる方が多い中、とにかく「声を残すこと(=インタビューすること)」にだけ力を注いできましたが、インタビューに協力してくださった方々はほとんどが高齢者でインターネットにアクセスできません。お元気なうちに書籍化してお返ししたいと思うようになりました。
彼女たちの経験が多くの方に読まれ、平和の尊さを伝えることができたら、ご自分の辛酸に満ちた不条理な人生を生き貫いてきた意義を、見出し、肯定することができるのではないかとの希望を持っています。
(追記)
このホームページでは、中国残留孤児・残留婦人・サハリン残留邦人のこれまで歩んできた道程を、インタビュー形式で録画した生の声を公開しています。
残留孤児・残留婦人のこれまでの人生、悲しみや苦しみは記憶遺産として、今を生きる私たち世代が共有し、後世に伝えて行かなくてはならないと思います。彼らの語りの中から、満蒙開拓の実態も、その後の彼らを育ててくれた中国大陸の温かさ・厳しさの実態も、日本に帰国後の彼等のおかれた環境も、まずお一人お一人のライフヒストリーの語りから、一端でも知ることからはじめたい。そうして、加害の歴史・被害の歴史と向き合い、より良き未来を希求したいと思っております。
「周辺の証言」では、元満蒙開拓青少年義勇軍、元軍人、元従軍看護婦、元挺身隊、早期帰国者、支援者、研究者など、先の戦争にまつわる人々の証言を収録いたしました。(2017.7現在165人)
教育現場のみならず、たくさんの戦争を知らない世代の方々に、彼らがどのような人生を生きてきたのか、生きざるを得なかったのか、肉声を聞いていただきたいと思います。
お一人のインタビュー時間はおおよそ1時間から2時間、長い方は5時間にのぼります。 一つのビデオは最長45分で切れますが、①②、、、と、順番に聞いていただければ、お一人の語り、すべてを聞くことができます。
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『不条理を生き貫いて 34人の中国残留婦人たち』藤沼敏子(著) 2019.7.13津成書院 2750円
(Amazon 紹介文より)
歴史を次に継承していくには、歴史学者に任せるのではなく、市民レベルで「何があったのか」を記録し検証していかなくてはなりません。
それには、語る人(証言者)と聞く人(私)がいて、それを本で読んでくれる人、インターネットで聞いてくれる人が必要です。時の権力者と日本の軍部、関東軍とのパワーゲームの様相を描いた満蒙開拓ではなくて、「小さな人」の声を集め、「小さな人」の声を通して満蒙開拓と先の戦争の真実に近づきたいと思います。
あの戦争がどういうものだったのか。「小さな人」たちは、どう生きたのか、死んだのか。あの戦争を生き貫いて、今を奇跡的に生きている34人の残留婦人たちの生の声、生き様を後世に伝えるのが、本書のねらいです。
出版社からのコメント
著者が二十数年の歳月をかけて、200人近く取材してきた中国帰国者の生の声をホームページ「アーカイブス 中国残留孤児・残留婦人の証言」で聞くことができます。このホームページから、『中国残留婦人編』『中国残留孤児編』『WWII証言編』『歴史と援護政策編』と4冊のシリーズ本が刊行予定です。