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No.727(2019.7.13)若者の自民支持率なぜ高い?(その2)

      

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若者の声の一端から。

・「安倍晋三首相がG20でどんな成果を出したかよく解らないし、イランに行って何か効果があったかも見えない。ただ、頑張ってる印象はありますね。」

千葉大のキャンパスで、那覇市出身の三年の男子学生(20)はこう話したそうだ。2017年の衆院選は自民候補に投票し、今も自民を支持する。

それなのに、安倍政権や自民の政策には「積極的に評価しない」という。

特に、沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設問題では、安倍首相らが県民投票の結果に向き合わない姿勢に対し、不信感が強い。

それでも自民を支持するのは、過去に民主党政権で米軍基地を沖縄県外に沖縄県外に移せなかった記憶が強く残っているからだという。

政権交代して政治は変わるんでしょうか。大事な問題って自民も野党も変えられないのではないか」 自分も含めて「とりあえず現状維持で自民支持」が少なくないと感じているそうだ。「今は新卒の就職率も悪くはないし、自民が与党を続けるのが現実的と思う。」

・17年衆院選での共同通信出口調査によると、一八、十九歳の自民支持率は39.9%、二十代は40.6%で、全年齢層の36%を上回った。ただ投票率は二十代が33.9%で、全年齢層の53.7よりかなり低い。

「とりあえず現状維持で自民支持」「今は新卒の就職率も悪くはないし、自民が与党を続けるのが現実的と思う」という意見が多いのではないだろうか

・また、「同世代に自民を支持する人も結構いる、物心ついて自民が政権与党だった時代が長く、政治を変えようと思わない人が少なくない」という考えも根深いようだ。

・周囲には、自民を支持していなくても野党への共感が薄い学生も多いようだ。高校でも大学でも『批判する人はダメな人』という風潮は強い強く、国会で野党が自民を追及しても、それだけでは支持は広がらないのではないか。

・国会で老後資金「二千万円不足」報告書を巡り年金制度が議論されたことには「将来に不安はあるが、どの政党を支持すれば解決できるのか、迷う」

・今回の参院選でも、どの政党を支持するかは決めかねている、というのが多いのではないか。

・そもそも、政治を身近に感じる場面が少なく、選挙で「聞いたことがある」程度の印象でも、自民に投票する人は少なくはないのではないか。

総じて、自民党の戦略が巧妙多岐にわたっているのに対し、立憲野党の長期的展望と戦略(ストラテジー)が希薄なところにも大きな要因と責任があると考える。

単なる批判勢力に甘んじている現状が打破されないと、展望は見えてこない

                                         

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