湘南Theoの平和のページ・ブログ

戦争と、貧困・抑圧・差別の構造的暴力がない社会実現のために!

No.747(2019.10.29) 沖縄関連のブログ紹介

 《紹介》 

 沖縄の現実をもっとよく知り、理解するために、良い情報源に巡り合えたので紹介します。

  「沖縄に関するフェイクを独自検証し、デマを糾弾するブログメディア」

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          ブログ:『Osprey Fuan Club』

                (オスプレイ 不安 クラブ)

                    ⇩

            http://ospreyfuanclub.hatenablog.com/

         是非、上記URLから入っていただきたいのです。

 (紹介文)(3/26付 掲載文)

三度の知事選と県民投票で圧倒的に示された民意を切り捨て、辺野古新基地建設につっぱしる安倍政権。 

 辺野古だけではない、嘉手納、普天間八重山自衛隊駐屯地と、1人でも多くの人たちに少しでも沖縄の現状を伝えたいと思い、始めたオスプレイ不安クラブだが、到底、沖縄の毎日のリアルを伝えきることなどできない。

 まるで毎日が怒濤のような総掛かりの猛攻なのだ。

 タイムス、今日の朝刊1~3面の見出しをひろっただけでもこれだけ並ぶ。 

① 新区域に土砂投入 辺野古二か所目強行

② 嘉手納に戦闘機新施設 外来機、長期駐留可能に

宮古島陸自きょう新設 警備部隊隊員380人配置

④ 県、土砂の性状に疑義 試料採取、政府に再三要請

➄ 政府説明置き去り 工事の長期化必至

普天間の危険性放置・辺野古対案・協議が必要

➆ 工期や工費 明示せず 「沖縄よりそう」姿勢なく

 まだまだある・・・。 

 三度の知事選と県民投票で圧倒的に示された民意を切り捨て、辺野古新基地建設につっぱしる安倍政権。

 辺野古だけではない、嘉手納、普天間八重山自衛隊駐屯地とミサイル基地建設・・・。 

 これで平然と「沖縄の基地負担軽減」などと口走ることのできる奴は、異常だとしかいえない。 

 本土のみなさんにまずお願いしたいのは、これほど異常な状況を沖縄に「粛々と」押し付けてくる神奈川二区の「沖縄基地負担軽減担当大臣」なる人物を、まず何とかしてほしい、ということだ。・・・・ 

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    (お勧めしたい、連携ブログシリーズ)

 

★〜沖縄戦シリーズ

http://neverforget1945.hatenablog.com/

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★~★これが沖縄の真実だ

このブログは、在日米軍基地を過重に負担させられている沖縄の現状を伝える「オスプレイ不安クラブ」が開設しました。

http://truthaboutokinawa.hatenablog.com/

 

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★~わかりやすい沖縄基地問題

もっと知っておきたい沖縄のこと

http://ospreyfuanclub.hatenadiary.jp/

 

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N0.746(2019.10.18)憲法と日本会議

 日本会議)という大きな組織をご存知だと思います

 そのHP(http://www.nipponkaigi.org/about)には、設立趣意書で次のように書かれています。

 【私達「日本会議」は、前身団体である「日本を守る国民会議」と「日本を守る会」とが統合し、平成 9 年 5 月 30 日に設立された全国に草の根ネットワークをもつ国民運動団体です。・・・私達の国民運動は、これまでに、・・・・教育の正常化 や歴史教科書の編纂事業、・・・自衛隊PKO活動への支援、伝統に基づく国家理念を提唱した新憲法の提唱など、30有余年にわたり正しい日本の進路を求めて力強い国民運動を全国において展開してきました。・・・・】    

この組織の活動の焦点は今、(改憲)にあります。

 (日本会議)の日々の改憲運動別働隊といわれている(美しい日本の憲法 をつくる国民の会)の基本方針は、自民党の運動方針と酷似しています。

(国民の会)が中心になって行なってきた1000万人賛同者署名

 特徴的なのは、神社庁と連携して行っている、初詣や七五 三ほかの神社に集う人々からの改憲署名。よく仕組まれているのが、その署名簿には電話番号書き込み欄まであって、はっ きりと、 (・・・頂いた名簿は、憲法改正を実現のため情報提供や国民投票の際の呼びかけなどで活用させて頂きます。・・・) とあります。

 (霊験あらたかな神社)でのお参りの場だからつい署名してしまう。うまく利用される仕掛けができています。    (日本会議)について多くの本が出されていますが、二冊を紹介します。合わせ読むと理解が深まりました。  

日本会議の研究』菅野完 著  扶桑社新書  2016/5  ¥800  

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 著者は、右翼を自称しつつ、日本会議自民党などの保守勢力を批判する理由について、「本当の右 翼はクニのことを考えるもの。(クニ(nation)を国家(state)の横暴から守るのが右翼の仕事。  しかし彼ら(日本会議など)は state のことしか言わない」と述べている。自称右翼の著者から見 た、日本会議の分析と批判の書。 (70年安保の時代に淵源を持つ、安藤巌、椛島有三、衛藤 晟一、百地章、・・・といった、「一群 の人々」は、あの時代から休むことなく運動を続け・・・今、安部政権を支えながら、悲願達成に 王手をかけた。この間、彼らは、頻繁にデモを行い、勉強会を開催し、陳情活動を行い、署名集め をしてきた。・・・その地道な市民活動が今、「改憲」という結実を迎えようとしている・・・) (むすびの章より)   

    

(第一章)日本会議とは何か 

(第二章) 歴史 (第三章)憲法    

(第三章) 憲法

(第四章) 草の根

(第五章)「一群の人々」    

(第六章) 淵源

  

日本会議とは何か』上杉聰 著  合同出版 2016/5  ¥1000  

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 ナショナリズム・排外主義が世界中に再び蔓延しつつある中で、現在の日本の政治の焦点は最終的 に(憲法改正)に収斂するでしょう。

 その「改憲の推進勢力母体」は、必ずしも自民党本体でもないといわれます。「改憲の推進勢力」は、自民党員の積極的改憲論者の中には隠れて見えにくい政治のウラの世界。特にそれが宗教団体だと厄介なことになる。  

 表向き、「美しい日本の憲法をつくる国民の会」と称してはいるものの、実態は宗教団体の連合体である「日本会議」。会員は3~4万人の個人を除いて、(神社本庁霊友会念法眞教日本青年協議会ほか、それらと協同する、英霊にこたえる会日本青年会議所 など。)

 本書は、その組織の実態と論理・手法・政権との関係をつまびらかに説明してくれています。

(第1章)改憲の推進勢力---日本会議の実態   

(第2章)日本会議とはどんな組織か

(第3章)押しつけ憲法論と憲法第9条の真実    

(第4章)日本会議の教科書運動

(第5章)育鵬社は大阪でどのようにして大量採択を実現したか

No.745(2019.10.13)地方紙:『河北新報』も頑張っている

 
《紹介》
 
 河北新報』が新鮮です。  イメージ 1
 
 
 
 『河北新報(かほくしんぽう)』は、宮城県仙台市に本社を置く日刊新聞で、販売部数は朝刊454519部、夕刊52144部(20161-6月平均)

 東北地方に関する記事だけでなく、首都圏の知識人や文化人を独自に取材した記事を多く掲載しています。

 三大ブロック紙北海道新聞中日新聞西日本新聞)などとの記事の交換も行っています。
 
 私は、この新聞は、ネット・ニュースサイトで適宜目を通しています。
(検索サイト キーワード)河北新報 コラム・社説
 (または、右を Ctrl + クリック)) https://www.kahoku.co.jp/column/

                 

※中部・関東の『中日新聞』 『東京新聞』 と似通った記事構成になっているように思えます。
 
イメージ 4
 
 
(参考)
 一方、性格は異なりますが、むのたけじ 氏が、旧『朝日新聞』での記者として、戦争に実質加担したことに対する反省から、1948年(昭和23年)に、妻子4人を連れて秋田県横手市に帰郷し、タブロイド版の週刊新聞「たいまつ」を創刊し、反戦の立場から言論活動を続けたことと重なって思い起こされます。
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 今回は、『河北新報』で下記のようなしっかりした記事が目に着きました。
 
イメージ 2 
 
 
  野党の温度差/意地の張り合いで終わるな  2/13

 大きな固まり」になる道筋はまだ見えてこない。逆に溝が深まっているようにも映る。夏の参院選を見据えた野党連携の動きだ
 通常国会厚生労働省による毎月勤労統計の不正調査を巡る与野党攻防が焦点となっている。政府・与党は早期の幕引きを図ったものの、拒んでいた厚労省幹部の参考人招致に追い込まれた。
 政治決戦を控えた論戦は野党の質問力が試される。「1強多弱」を打破し、政権の選択肢に値する勢力になり得るかの試金石にほかならない。
 国会召集前、野党勢力の再編が進むかのような動きがあった。国民民主党自由党参院両院で統一会派結成に踏み切った。合流を視野に政策協議も進む見通しだ。

(・・・中略)
  ところが、この局面で際立ったのは立憲民主党と国民の主導権争いだった
 参院会派は23人の国民に自由の4人が加入。いったんは野党第1会派となったが、25人の立民に社民の2人が加わり、双方が27人で並んだ。それぞれが議員を引き抜き、統一会派を作った形だ。
 野党第1会派になれば、国会での与党との交渉を主導して発信力をアピールできる。国民と自由は、参院選に向けた選挙協力が難航している立民に圧力をかける狙いもあったとみられるが、有権者には意地の張り合いとしか映らなかったのではないか

(・・・注略)
 立法府の危機とも言える状況で、野党が果たすべき役割は重い。野党勢力内での数合わせから脱却し、大局的視点に立った野党共闘を望みたい。立ち向かうべきは身内ではなく、数の力を振りかざす巨大与党なのだ

 

No.744(2019.10.9)【資料】第4次安倍晋三再改造内閣の超タカ派(極右)の大臣たち

情報 いやはや、これはすごい面々です。(最下段 一覧表は貴重な資料です。)

     資料出所:俵 義文(子どもと教科書全国ネット21/日朝協会)

安倍政権の一覧表を見て、本当に恐ろしくなりました。
極右の恐怖内閣です。
 
日本会議神道議連、靖国議連を中心に政権を乗っ取ったというか、そんな連中ばかりです。
安倍、麻生に加えて、萩生田、衛藤らがいよいよ表に出て、憲法改正、戦争への体制作りに着手したことがよく分かります。
 
マスコミが取り上げる小泉進次郎は目くらましに過ぎず、戦争内閣を隠ぺいするだけです。
 
俵さんの力作である安倍政権一覧表は貴重な資料です。  

 

        

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  (資料出所:俵 義文(子どもと教科書全国ネット21/日朝協会)作成)

 【資料】第4次安倍晋三改造内閣の超タカ派(極右)

           の大臣たち

 

2019年9月22日     俵 義文(子どもと教科書全国ネット21/日朝協会)作成

大 臣

 氏 名

         所属の議員連盟など

総 理

安倍 晋三

歴史、日本(特別顧問)、教科書(顧問)、神道(会長)、靖国改憲、同盟(顧問)、創生(会長)、拉致(顧問)、「慰安婦」、親学(会長)、人格(最高顧問)

副総理・財務・金融

 

麻生 太郎

日本(特別顧問)、神道靖国、教基法(顧問)、改憲、同盟、創生(副会長)、拉致(顧問)

総 務

高市 早苗

日本(副会長)、教科書(幹事長代理)、神道靖国、若手靖国、教基法、改憲、創生(副会長)、反日教組、拉致、「慰安婦」、人格(顧問)

法 務

河井 克行

神道靖国

外 務

茂木 敏光

日本、神道靖国改憲

文部科学・教育再生

萩生田 光一

日本(政策副会長)、教科書(沖縄問題小委員長)、神道靖国、若手靖国、同盟、創生(前事務局長)、反中国(幹事長)、正しい(幹事長)、人格(副幹事長)、拉致、文化

厚生労働・働き方改革

加藤 勝信

日本(副幹事長)、神道靖国、若手靖国、同盟、創生(元事務局長)、文化

農林水産

江藤 拓

日本(副幹事長)、神道靖国、同盟、創生(副幹事長)、拉致(副幹事長)、「慰安婦」、正しい

経済産業・原子力損害

菅原 一秀

日本、神道靖国改憲、同盟、人格(幹事)

国土交通・水環境

赤羽 一嘉

 (公明党

環境・原子力防災

小泉・進次郎

神道靖国

防 衛

河野 太郎

日本、神道靖国改憲

復興・原発事故再生

田中 和徳

教科書、神道靖国改憲、同盟

国家公安・強靭化・防災

武田 良太

日本、神道靖国、創生(委員)

沖縄・北方・1億総活躍・少子化

衛藤 晟一

歴史、日本(幹事長)、教科書(会長代行)、神道靖国、教基法(副委員長)、改憲、同盟、創生(幹事長)、反日教組、拉致(副会長)、「慰安婦」、正しい (参)

IT政策・科学技術

竹本 直一

日本、神道靖国、「慰安婦

経済再生・社保改革

西村 康稔

日本(副幹事長)、神道靖国、教基法(事務局次長)、改憲、創生(副幹事長)、拉致(副幹事長)、親学

地方創生・規制改革

北村 誠吾

日本、神道靖国、同盟、「慰安婦

五輪・女性活躍

橋本 聖子

日本(副会長)、靖国、教基法(副委員長)、改憲、親学

官房長官・沖縄基地・拉致

菅 義偉

日本(副会長)、教科書、神道靖国、若手靖国改憲、拉致、創生(副会長)

 首相補佐官

 

 

ふるさと・少子化

秋葉 賢也

神道靖国

国家安全保障

木原 稔

日本(事務局次長)、教科書、神道靖国、創生(事務局長)、拉致、「慰安婦」、文化(代表)

 内閣官房

 

 

官房副長官

西村 明宏

日本、神道靖国、同盟

官房副長官

岡田 直樹

神道靖国、同盟(事務局次長)、創生(事務局次長)

 

 

 

 副大臣

 氏 名

         所属の議員連盟など

復 興

菅家 一郎

日本、神道靖国

復 興

横山 信一

公明党) (参)

内 閣 府

大塚 拓

日本、神道靖国、同盟

内 閣 府

平 将明

神道、「慰安婦

内 閣 府

宮下 一郎

日本、神道靖国反日教組

総 務

長谷川 岳

日本 (参)

総務・内閣府

寺田 稔

日本、神道靖国

法 務

義家 弘介

日本(政審副会長)、教科書(事務局長)、神道、創生(事務局次長)、親学、反日教組(幹事長)、「慰安婦」、人格(幹事)

外 務

鈴木 馨祐

神道、創生(委員)、「慰安婦

外 務

若宮 健嗣

靖国

財 務

遠山 清彦

公明党) (参)

財 務

藤川 政人

神道靖国、 (参)

文部科学

上野 通子

日本、神道靖国、人格(幹事)、「慰安婦」 (参)

文部科学・内閣府

亀岡 偉民

日本、神道靖国、同盟、創生(委員)、「慰安婦

厚生労働

稲津 久

 (公明党

厚生労働

橋本 岳

日本、神道靖国

農林水産

伊東 良孝

日本、神道靖国、創生(委員)、「慰安婦

農林水産

加藤 寛治

日本、神道靖国

経済産業

牧原 秀樹

日本、神道、創生(委員)、拉致

経済産業・内閣府

松本 洋平

日本(幹事)、神道靖国、同盟、創生(委員)、「慰安婦」、南京、正しい

国土交通

青木 一彦

日本、神道靖国 (参)

国交・内閣・復興

御法川 信英

日本、神道靖国

環 境

佐藤 ゆかり

日本、神道靖国、同盟

環境・内閣府

石原 宏孝

日本、神道靖国、拉致

防衛・内閣府

山本 朋広

日本、神道靖国、「慰安婦

大臣政務官

 氏 名

         所属の議員連盟など

内閣府

神田 憲次

日本、神道靖国

内閣府

今井 絵里子

 (参)

内閣府・復興

藤原 崇

神道靖国、文化

総 務

木村 弥生

神道靖国

総 務

斎藤 洋明

日本、神道靖国

総務・内閣府

進藤 金日子

 (参)

法 務

宮崎 正久

日本、靖国

外 務

尾身 朝子

日本、神道

外 務

中谷 真一

日本、神道靖国

外 務

中山 展宏

靖国

財 務

井上 貴博

日本、神道靖国、文化

財 務

宮島 喜文

 (参)

文部科学

佐々木さやか

公明党) (参)

文科・内閣・復興

青山 周平

日本、神道靖国

厚生労働

小島 敏文

日本、神道靖国、同盟

厚生労働

自見 はなこ

靖国 (参)

農林水産

河野 義博

公明党) (参)

農林水産

藤木 眞也

 (参)

経済産業

宮本 周司

靖国、創生(委員)、文化 (参)

経産・内閣・復興

中野 洋昌

公明党

国土交通

門 博文

神道

国土交通

佐々木 紀

日本、神道靖国、文化

国土交通・内閣府

和田 政宗

日本、神道靖国、創生(委員)、人格(事務局次長) (参)

環 境

八木 哲也

靖国

環境・内閣府

加藤 鮎子

神道

防 衛

岩田 和親

日本、神道靖国

防衛・内閣府

渡辺 孝一

 

自民党役員

 氏 名

         所属の議員連盟など

幹事長

二階 俊博

靖国改憲、同盟(副会長)

副幹事長代行

稲田 朋美

日本(政策審議副会長)、教科書、神道靖国、同盟、創生(事務局長代理)、正しい(事務局長)、南京、反中国(事務局長)、「慰安婦」、拉致(幹事)

幹事長代理

 

 

幹事長代理

 

 

幹事長代理

 

 

総務会長

鈴木 俊一

日本、神道靖国

政調会長

岸田 文雄

歴史、日本、教科書、神道

選対委員長

下村 博文

日本(事務局長)、教科書(幹事長)、神道靖国、教基法(委員長代理)、改憲、同盟、創生(副会長)、拉致、反日教組、「慰安婦」、正しい、親学(事務局長)

広報本部長

平沢 勝栄

日本、神道靖国、教科書、教基法(副委員長)、改憲、同盟(事務局次長)、創生(委員)、拉致、反日教組

組織運動本部長

山口 泰明

日本、神道靖国改憲、創生(委員)、反日教組

国対委員長

森山 裕

日本、神道靖国、若手靖国改憲、創生(委員)

憲法改正推進本部長

細田 博之

歴史、神道靖国

衆院憲法審査会長

森 英介

日本(副会長)、教科書(副幹事長)、神道靖国、同盟

参・議員会長

関口 昌一

神道靖国、創生(委員)

参・幹事長

世耕 弘成

日本、神道靖国、若手靖国改憲、同盟、創生(副会長)、反日教組、「慰安婦」 (参)

参・幹事長代行

野上 浩太郎

日本、神道靖国、創生(委員)、改憲、同盟(事務局次長)

参・幹事長代理

石井 準一

日本、神道靖国

参・政策審議会長

松山 政司

日本、教科書、神道靖国、同盟

参・国対委員長

末松 信介

日本、神道、創生(委員)、同盟

参・国対委員長代行

西田 昌司

日本、神道靖国、創生(事務局次長)、同盟、拉致、「慰安婦」、反日教組、正しい

参・国対委員長代理

二之湯 智

神道、同盟、正しい

参院憲法審査会長

林 正芳

神道靖国改憲、同盟(事務局次長)

 

 

 

議員連盟の略字の説明

歴史=自民党歴史・検討委員会

日本=日本会議国会議員懇談会(「日本会議議連」)、衆参290人(2016.12現在)

教科書=日本の前途と歴史教育を考える議員の会(「教科書議連」)。最近の名簿がないので実際にはもっと同議連メンバーがいると思われる

神道神道政治連盟国会議員懇談会(「神道議連」)、衆参326人(2016.5.30現在)

靖国みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会(「靖国議連」)、衆参362人(2016.5.30現在)

若手靖国平和を願い真の国益を考え靖国神社参拝を支持する若手国会議員の会

創生=創生「日本」。安倍が会長の「戦後レジーム」からの脱却、改憲をめざす超党派議員連盟(大部分は自民党)で事実上の「安倍議連」。2010年2月5日の発足時は75人、安倍政権誕生10か月後の13年10月29日の総会時に190人に。15年11月28日に2年ぶりに開催した研修会で190人の国会議員が加入と発表。その後、若い議員が加入しさらに増えたと推測される。副大臣政務官にはこの表よりももっと同議連メンバーがいると思われる。

改憲憲法調査推進議員連盟超党派の「改憲議連」)

同盟=新憲法制定議員同盟超党派の「改憲同盟」)

教基法=教育基本法改正促進委員会(自民・民主による超党派議連)

拉致=北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟(「拉致議連」)

正しい=正しい日本を創る会

反中国=中国の抗日記念館から不当な写真の撤去を求める国会議員の会

南京=映画「南京の真実」賛同者

慰安婦」=米「ワシントンポスト」への「慰安婦」否定の意見広告に賛同した議員及び米・ニュージャージー州「スターレッジャー」に「慰安婦」否定の意見広告に賛同した議員

反日教組=日教組問題を究明し、教育正常化実現に向け教育現場の実態を把握する議員の会

親学=親学推進議員連盟。高橋史郎が理事長の親学推進協会と連携して2012年4月に設立

人格=人格教養教育推進議員連盟。14年6月10日設立の超党派議連。道徳の教科化などを推進。70人。

文化=文化芸術懇話会。自民党の若手タカ派議員によって15年6月25日の初会合で正式発足。作家の百田尚樹を講師に招いた同日の会合で、「マスコミをこらしめるには広告料収入をなくせばいい。文化人が経団連に働き掛けてほしい」「悪影響を与えている番組を発表し、そのスポンサーを列挙すればいい」などの意見が出て、大きな問題になった。

※これらの議連など解説は俵義文ほか共著『軍事立国への野望』(かもがわ出版)又は『安倍晋三の本性』(金曜社)、『日本会議の全貌―知られざる巨大組織の実態』(花伝社)、『日本会議の野望―極右組織が目論む「この国のかたち」』(花伝社)を参照。

※参考(数字は人数、比率)

 議連等

大 臣

首相補佐官

官房副長官

副大臣

政務官

 合 計

日 本

16

80.0%

        1

         1

   16

   11

45

59.2%

教科書

 5

25.0%

         1

    

   1

   

  7

9.2%

神 道

17

85.0%

         2

         2

   20

  14

 55

72.4%

靖 国

19

95.0%

         2

         2

   17

   16

 56

73.7%

創 生

10

50.0%

         1

         1

   5

   1

 18

23.7%

改 憲

11

55.0%

       

       

   

  

 11

15.7%

同 盟

8

40.0%

       

     1

   4

   1

 14

18.4%

慰安婦

6

30.0%

         1

       

   8

    

 15

19.7%

反日教組

3

15.0%

       

       

   2

   

 7

3.9%

文 化

2

10.0%

         1

       

   

   4

 5

9.5%

 

  *大臣20人、首相補佐官2人、官房副長官2人、副大臣25人、政務官27人 計76人

No.743(2019.10.4)米軍が管制する日本の空域

批判 

(1)数年前にトランプ米大統領が来日したとき、大統領専用機「エアォース・ワン」で米軍の横田基地に降り立ったことに違和感を覚えた人もいると思います。これまで日本を訪問した米大統領は、すべて羽田空港に降りています。米軍基地に直接来て、しかも軍服を着て演説したのは異例で奇異でした。

(2)もちろん一般人とは違うので、大統領が空港で入国審査を受ける必要はありません。警備も米軍基地のほうがはるかに楽です。しかしそこにはもっと重要なメッセージがあったと思います。

 米軍は在日米軍基地から自由に出撃できることを誇示することだと。

(3)同じように基地に降り立ったアメリカの指導者がいます。1945年8月30日に厚木飛行場に降りた、ダグラス・マッカーサー連合国軍最高司令官。当時まだ厚木は日本海軍の飛行場でしたが、そこに将軍が降りたことは、改めて日本の敗戦を印象づけました。

 それ以来、横田も厚木も米軍の指揮下に置かれています。基地の中はもちろん、首都圏上空の「横田空域」は米軍の管制下にあるので、たとえば伊丹から羽田に飛ぶ飛行機は、房総半島に大きく迂回して南から着陸させられます。

 

 

以下、(参考文献)前泊博盛氏の『本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」(「戦後再発見」双書(2)』を参考にしました。)

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 (横田ラプコンの管制空域(一都八県の巨大空域))    f:id:syounantheo:20190921103110j:plain

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● 1951年に締結された安保条約は、本来は講和条約と一体の「日米相互防衛条約」になる予定でしたが、吉田茂首相が憲法を改正しなかったため、米軍が一方的に日本を守る奇妙な「安全保障」条約になってきました。

 憲法の制約で「戦力」をもてない日本は戦争の主力になりえないので、米軍が指揮権をもつしかない。 矛盾の塊です。 

● 日本にある米軍基地周辺の空は、完璧に米軍の管制権のもとにあります。

つまり、日本の領空を米軍が支配している、ということです。

それが、日本の民間航空が飛行機を飛ばすことに影響しているのです。

横田ラプコン、嘉手納ラプコン、岩国ラプコンの順に。

※ラプコンとは、「rader approachcontrol(レーダー侵入管制)」の略です。 

 首都圏の空はアメリカの支配下にあるというわけです(空だけではないのですが)。

 

 ●一都八県(東京都、栃木県、群馬県、埼玉県、神奈川県、新潟県山梨県、長野県、静岡県)の上空が、そのままスッポリと米軍の巨大な支配空域になっていることがわかります。これが「横田ラプコン」で、この空域を管理しているのが東京都福生市にある米軍・横田基地です。(P70)

 どのルートを通る飛行機も、4000メートル~5500メートルの高さがある「横田ラプコン」を越えるために、一度房総半島(千葉)方面に離陸して、急旋回と急上昇を行わなければいけないことがわかります。

 ●そのため利用者は、本来は不要な燃料経費を価格に転嫁されたり、時間のロスを強いられたりしているのです。なにより見逃せないのは、こうした非常に狭い空域を不自然に急旋回・急上昇して飛ばなければならないため、航空機同士のニアミスが発生するなど、危険性が非常に高くなっているということです。(P71)

 アメリカの管制空域に配慮して、航空会社が飛行機を飛ばさなければいけない、というわけです。

 ●そして、首都圏をとりまく米軍基地の実態にも触れています。

『横田、座間、厚木、横須賀と、都心から3~40キロ圏内に、まるで首都東京を取り囲むかのような形で米軍基地が存在しているのです』(P71,72)

 

空だけではないのです。つまり、日本の首都圏は、アメリカがやろうと思えばすぐに制圧できる、という状況なわけです。

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※加えて、『東京新聞』の報道によれば、 

羽田空港の国際線発着回数を増やすため、東京都心上空を通過する形で設定される新ルートの一部は、米軍が管制権を持つ「横田空域」を飛行することが政府関係者への取材で分かった。米側は、実務者間での調整で飛行を了承していることも判明。今後、空域の一部返還を受けるかなど、両国間で具体的な詰めの協議を進める。

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一部返還されれば2008年以来となるが、横田空域は羽田空港の管制空域の西側に隣接していて現状も多くの旅客機が迂回を強いられている。羽田の機能を最大限活用するためにも、根本的な解決が求められそうだ。

返還以外にも、連絡方法などを決めた上で運航ごとに許可を受ける方法なども適用可能で、両政府間の協議機関である日米合同委員会での正式合意の必要性なども検討するとみられる。

政府は2020年の東京五輪パラリンピックまでに、羽田の発着枠を現在の年間44万7千回から最大3万9千回増やし、国際線に振り分ける方針で、実現にはこれまで避けていた都心上空ルートが不可欠だった。

政府関係者によると、新たな着陸ルートのうち、埼玉県付近から南方向に直線ルートで降下する際、C滑走路では悪天時、A滑走路では好天時と悪天時のいずれも、さいたま市練馬区上空などの飛行ルートが横田空域を通過することが判明。米側に通知した。

新ルートは、北側から南に向けて真っすぐ降下するため、二本の滑走路へ二機を同時に着陸させることが可能となることなどから、発着回数を増やすことができる。

横田空域は在日米軍横田基地(東京都福生市など)が管制業務を実施している。2008年9月の一部返還では、羽田を離陸した飛行機が従来より低い高度でこの空域を飛び越えられるようになり、経路が短縮され、利便性が向上した。

◆西の「壁」日本は返還要求

・首都圏上空の西側、伊豆半島から新潟県まで一都八県にまたがる広大な「横田空域」は、年々過密さを増す羽田空港発着便にとって常に障壁となってきた。都心上空を飛行し、横田空域も通過する新ルート設定が、さらなる返還への道を開くか注目される。

横田空域の管制権を米軍が持ち続けているのは、1945年8月、日本が連合国に占領され、上空の管制業務を米軍が掌握したのが始まり。1959年に業務の大半は日本側に戻ったが、基地上空は今も米軍の管制下。日米地位協定に基づき、米軍が横田、厚木、入間各基地での米軍や自衛隊機の発着を管制している

日本政府の全面返還の要求に対し、米側は一部返還には応じてきた。在日米軍再編の一環として日米両政府が合意した2008年の一部返還では、高度が大幅に低くなったことで、西側へのスムーズな上昇やルート設定が容易になり、経路が短縮され羽田国際化の大きな弾みとなったが、それ以降は進展がなかった。

増え続ける航空需要に対応するために羽田のさらなる発着増は不可欠な上、空域を最大限使えないことによる空の渋滞は続く。今回、都心上空ルートの設定について政府関係者は「米側の了承は得ている」と説明、スムーズな解決を示唆する。だが米側はこれまで「さらなる返還は難しい」との立場で、日本政府の求める全面返還への道は依然、険しい。

<横田空域> 新潟から静岡まで1都8県の上空に、高度約2450メートルから約7000メートルまで6段階の階段状に設定された空域。在日米軍の訓練空域などがあるため横田基地が管制を担当し、域内には厚木、入間など米軍や自衛隊の基地がある。日本側は全面返還を求めているが、米側は「米軍の運用上の問題で困難」としている。主に羽田空港の出発機が、北陸や西日本方面に向かうルートを遮る形になるため、南側への迂回(うかい)や高度制限を強いられている。1992年に約10%、2008年に約20%が返還された。            (『東京新聞』記事はここまで)

 

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      嘉手納ラプコンの管制空域(返還されたが権限は米軍に)

 

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これは「嘉手納ラプコン」といわれる沖縄上空の米軍の支配空域です。半径90キロ、高度6000メートルと、半径55キロ、高度1500メートルのふたつの空域が、沖縄と久米島の上空をすべておおっています。』(P67)

  • 半径90キロ、高度6000メートル
  • 半径55キロ、高度1500メートル

の2つの円柱の空域が、沖縄には存在します。

『一方、那覇の上空にとても小さな円筒があるのが見えるでしょうか。これが那覇空港の管制空域です。半径5キロ、高度600メートル、笑うしかないほど小さいですね。』(P69)

那覇空港の管制空域は、あまりに小さい。

  • 半径5キロ、高度600メートル

米軍の管制空域にすっぽり入っています。

『この嘉手納ラプコンは2010年3月末、日本へ「返還」され、管理権が日本に移ったことになっています。しかし実態はなにも変わっていません。依然として米軍機優先の管理体制が継続しているからです。あとで似た話が出てきますが、これが「形だけは返還して、手間のかかる作業は日本にやらせるが、大事な権限は手放さない」という、米軍が日本側に「譲歩」するときの典型的なパターンなのです」(P69,70)

この「嘉手納ラプコン」は日本に返還されたわけです。

ただし、実態は何も変わっていないのですね。権限はアメリカがしっかり握っているという。

 

岩国ラプコン:詳細不明 

岩国ラプコンの実態は、まだ明らかになっていないのか、ネット上にはほとんど情報はありません。

日米地位協定入門」には、わずかですが、記述があります。 

『※実はいままであまり知られていなかったのですが、岩国基地の上空にも、管制権が米国の下にある「岩国ラプコン」があり、松山空港に離着陸する民間機が影響を受けていることがわかりました。』(P72) 

今まで知られてなかった、と説明されています。

これらは、日米安全保障条約の下に位置する「日米地位協定」によって、米軍に保証された権利となっています。

 

 

 

No.742(2019.9.30)靖国神社での抗議行動

 情報・意見 

 「靖国神社の参道で抗議活動の意志表示。香港運動家ら拘束10カ月」というショッキングな報道がなされた。(以下、『東京新聞』2019.9.24付(こちら特報部)記事を参考に。)

これは、現在の自民党・安倍政権下でのあらゆる市民活動に対する弾圧の強化・懲戒のファシズムそのものである

 

(記事概略)

靖国神社の参道で、旧日本軍の戦争犯罪に抗議した香港の運動家ら二人の身柄拘束が、逮捕から十カ月も続いている誰でも立ち入り可能な場所で抗議活動しただけなのに大罪のような扱い。検察は二人を建造物侵入罪で起訴し、懲役一年と同十月をそれぞれ求刑した。専門家は「微罪を思想弾圧の道具とする傾向が一層強まっている」と警告する。

・「私がなぜ靖国神社で抗議行動をしたのか。戦争中に日本軍が中国で何をしたのかを知っていたら、理由は理解してもらえると思う。」八月に(弁護士に)東京拘置所で面会した郭紹傑(グオ  シウ  ギ)被告(五五才)はアクリル板越しにこう訴えた。

・郭被告は」靖国神社で何をしたのか。

 昨年十二月十二日午前七時、外苑の神門と第二鳥居の間の参道に立ち、「南京大虐殺を忘れるな。日本の虐殺の責任を追及する」と中国語で書いた横断幕を広げ、「打倒軍国主義」などとカメラの前で叫んだ。足元には「甲級(A級の意味)戦犯、東条英機」と書いた高さ三十センチほどの縦長の紙箱を置き、燃やした。 

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・翌十三日は、中国の人々にとって忘れられない日だ。八十一年前、一九三七年のこの日、旧日本軍は中国の当時の首都・南京を占領した。靖国神社で抗議するのは、A級戦犯とされたかつての戦争指導者たちが合祀されているからだ。

靖国神社の警備員がその場で郭被告を取り押さえた。行動の動画は、同行した香港の民間ラジオ局「民間電台」の記者、厳敏華(イン  マン  フ)被告(二七才)が撮影して香港の仲間に送信した。

この日から二人の身柄拘束が続き、二十六日に建造物侵入罪で起訴された。計七回の保釈請求は「決まった住所のない外国人で証拠を隠す恐れがある」などの理由で、いずれも認められなかった。

・弁護人の一瀬敬一郎弁護士は「二人は誰でも立ち入れる参道に立入っただけで、建造物に入ったわけではない。郭さんの行為は日本政府と靖国神社に抗議し、厳さんの行為は記者として取材報道するのが目的だった。」と無罪を主張する。

・今年三月に始まった裁判では、公安事件として毎回厳重な警備が敷かれた。証拠調べが終わり、八月下旬の第七回公判で検察側が求刑した。郭被告は懲役一年、共犯とされた厳被告は同十月だった。

・その直後の同月、(東京新聞)記者が東京拘置所で厳被告に面会した。「私は記者として二分間、カメラを回しただけ。懲役十月の求刑はショックだ」と語った。郭被告との共謀を否定し、「日本の自由と民主主義を信じたい」と話した。

 

市民運動弾圧の典型 

検察裁量で刑罰適用拡大 

「ここまで取り締まる」先例づくり

二人とも市民活動に絡んで香港で拘束されたことがあるという。「処遇は日本のほうがまし」と言っているらしいが、香港では一泊二日か長くて数日。求刑すら十カ月なのに、日本での身柄拘束は間もなく十カ月に達する何かおかしくないか? 「人質司法」という言葉すら生易しい異様さではないか?

 

・郭被告がこのような抗議行動に出た背景もある。

・米国と開戦した日本が最初に占領したのが、イギリス領だった香港だ。一九四一年十二月から三年八カ月、軍政下に置いた。殺戮や略奪も多発したという。

・一九七二年に日中の国交は正常化した。その後、日本社会は加害の歴史に目を背けてきた。最近はその傾向がますます強まっている。謝罪も償いも受けられなかった人々に不満が高まっている。

靖国神社はアジアの人々にとって先の戦争の象徴だから、日本社会が戦争責任に向き合わない限り、同様の抗議は繰り返されるだろう。

・建造物侵入罪というが、そもそも「建造物」に侵入したのか? しかも、抗議活動をしたのは建物外の外苑の参道。屋外で道路から簡単に入れる場所だった。靖国神社側は「参道目的以外の立ち入りを認めておらず、観光客は黙認しているだけ」という証言をしているという。しかし、建物物侵入を唯一の罪として、検察官の裁量で適用が拡大されるなら、市民運動の弾圧にも使える。

※(注)他の弾圧事件も頻繁に起きている。(いずれも、二〇〇四年に起きた。)

・「立川テント村事件」:東京・立川の自衛隊官舎の集合ポストに反戦ビラを投函した市民グループの三人が住居侵入罪に問われた。

・「政党ビラ事件」:東京・葛飾区のマンションのドアポストに日本共産党の議会報告ビラなどを入れていた男性が同罪に問われた。

・立川の事件では日中に平穏のうちに行われたビラまきが住居侵入だとして逮捕され、長期間、拘束された。住居でも建物でも、付随した土地での管理者の意に反する行動はすべて侵入罪に問われかねない。特に政治色を帯びた活動が狙われ、思想弾圧の道具にも使われる。

・さらに今回、香港の二人の拘留が長期に及んでいる。建造物侵入しか罪状がなくても、ここまで取り調べられる先例をつくる非常に危険な裁判である。

 日本の市民社会を委縮させる可能性・危険性・効果を帯びている。大変危険な裁判である。

 先年の、森友事件の籠池夫妻の長期拘留、また、沖縄・辺野古での山城 博治リーダーの長期拘留も同じ根を持っている

                   ⇩

        ファシズムの入り口を我々は超えさせられているのだ!

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No.741(2019.9.25)遺伝子編集(ゲノム編集:GE)は第二の原発にならないか?

遺伝子組み換え(GM、GMO)よりさらに一線を越えた遺伝子編集(GE)

          (GE)             (GM・GMO)    

          ⇩                 ⇩       f:id:syounantheo:20190919211204j:plain

中国で遺伝子を改変した双子の女児が生まれた。使われたのは品種改良や病気の治療にも役立つと期待の技術。

 だが、技術があれば人間を改造しても良いのか。

 歴史を振り返ると、使える技術を使わせないというのは難しい。

 将来世代に遺伝子改変が伝わらないように、新たな生物兵器が出現しないようにするルール作りが必要だ。核兵器原発の失敗を繰り返さないためにも

        (中国での人間への遺伝子編集(GE)の実例)

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・私たちは今、“未来のエネルギー原発”で犯した過ち・罪と同じことを、“遺伝子編集(GE)”という「夢のような」技術として無批判に受け入れることで繰り返そうとしているのではないだろうか? それは既に相当のレベルまで進み、始まっている。 

                                                                  

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                           (ゲノム編集サルでクローン誕生 「世界初」中国5匹)

 

※遺伝子編集(GE)作物の例

・共食いをしないサバ

肉厚の鯛 

・卵アレルギーに悩む人でも食べられる「新たな卵」

・完熟後の収穫でも長距離輸送に耐えられる「甘くて長持ちするトマト」

・「切っても涙の出ないタマネギ」

・「毒のないジャガイモ」

・収量アップを目指した「多収イネ」

 

日本政府は、2019年9月に遺伝子編集(GE)作物の輸入を解禁することを確定した。一例として、すでに米国で、その(成果)としての大豆とナタネの栽培が拡大しつつあり、間もなく日本に押し寄せてくる!

最初に入ってくる作物は米国カリスト社の「公オレイン酸大豆」と言われるものだそうだ。

日本政府が検証もなく安直に、ゲノム編集作物を規制しないことを決めた。安全性審査も表示もなく、間もなく食品となってスーパーに並ぶことになる

なぜ日本政府は規制をなくしたのか?その理由の一つが、米国との関係重視(依存)であることは確かだ。

ただでさえ米国産食物に席巻されている日本の食卓が、今回の日米自由貿易協定の締結で、日本のわずかな自給率がさらに押し下げられ、席巻ことになる。そこには、“遺伝子組み換え(GM 又はGMO)に続いて、遺伝子を編集・操作された食料(GE)が幅を利かすことになる。

・トランプ政権の下で従来以上に、大企業の有機農作物の市場拡大を優先している。それは、そのような企業が独占的に大きな利益を獲得できるからである

一方、EUも同様。多国籍種子企業などの圧力でバイエル、BASFなどのバイオテクノロジー大企業や米国政府と一体になって従来のGMOと同等の緩い規制を求める動きに欧州司法裁判所が判決を下しており、EUもまたGMOの規制を緩和、撤廃に動いている。

GEはGMO食品での遺伝子編集では、問題点は同様かつより深刻である。

しかも想定外の様々な遺伝子を壊してしまう「オフターゲット」と呼ばれる現象が起きることは遺伝子組み換え(GM)では限定的であるのに対し、ゲノム編集(GE)では必ず起きるというのが定説であるという。その分ゲノム編集がより深刻な問題を抱えている。

これまで、GE作物を進めた場合の環境への影響評価や食品の安全性試験というものは素通りされている。

・一例として、日本でも無批判・無検証に、食品として出回ることが認可されたジャガイモ。これは二つの遺伝子の働きを妨げ改造している。アスパラギン酸遺伝子と、ポリフェノール・オキシターゼ遺伝子というもの。これによって、ジャガイモに傷がつくと黒ずむのを低減させている。

 この問題を指摘したのが、張本人企業のモンサント社の元技術者。副作用の一例として、通常のジャガイモでは存在しない毒素が生じ、接種した人・動物で、食品の病原菌からの防除能力が弱まり、次のような危険性が指摘されている。

  1. 調理や加工中にAGEs(糖尿病やアルツハイマーや癌などを引き起こす終末糖化産物産物)に変わりやすいα-アミノアジピン酸というものがつくられる。
  2. 吐き気や嘔吐など神経に悪影響を引き起こすチャコニン・マロニルという物質が増加する。
  3. 傷がついても黒ずまないために、消費者は通常ならば捨てる傷の部分を知らずに食べてしまう。そこで毒素が除去されずに体内に入り、その物質が血管収縮作用があるチラミンというものが体内に蓄積されるというもの。
  4. こうした、経済性を優先した結果、ある遺伝子の働きを予測できなかったことへのしっぺ返しに警鐘が鳴らされている。

まさに、原発で(夢のエネルギー)ともてはやしたのと同じ大きな負の効果が潜んでいるのではないだろうか?。それを無批判に受け入れて、第二の“原発”災害が予測されているのだ!

 

 中国で遺伝子を改変した双子の女児が生まれた。使われたのは品種改良や病気の治療にも役立つと期待の技術。

 だが、技術があれば人間を改造しても良いのか。

 歴史を振り返ると、使える技術を使わせないというのは難しい。

 将来世代に遺伝子改変が伝わらないように、新たな生物兵器が出現しないようにするルール作りが必要だ。核兵器原発の失敗を繰り返さないためにも

 

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