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No.741(2019.9.25)遺伝子編集(ゲノム編集:GE)は第二の原発にならないか?

遺伝子組み換え(GM、GMO)よりさらに一線を越えた遺伝子編集(GE)

          (GE)             (GM・GMO)    

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中国で遺伝子を改変した双子の女児が生まれた。使われたのは品種改良や病気の治療にも役立つと期待の技術。

 だが、技術があれば人間を改造しても良いのか。

 歴史を振り返ると、使える技術を使わせないというのは難しい。

 将来世代に遺伝子改変が伝わらないように、新たな生物兵器が出現しないようにするルール作りが必要だ。核兵器原発の失敗を繰り返さないためにも

        (中国での人間への遺伝子編集(GE)の実例)

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・私たちは今、“未来のエネルギー原発”で犯した過ち・罪と同じことを、“遺伝子編集(GE)”という「夢のような」技術として無批判に受け入れることで繰り返そうとしているのではないだろうか? それは既に相当のレベルまで進み、始まっている。 

                                                                  

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                           (ゲノム編集サルでクローン誕生 「世界初」中国5匹)

 

※遺伝子編集(GE)作物の例

・共食いをしないサバ

肉厚の鯛 

・卵アレルギーに悩む人でも食べられる「新たな卵」

・完熟後の収穫でも長距離輸送に耐えられる「甘くて長持ちするトマト」

・「切っても涙の出ないタマネギ」

・「毒のないジャガイモ」

・収量アップを目指した「多収イネ」

 

日本政府は、2019年9月に遺伝子編集(GE)作物の輸入を解禁することを確定した。一例として、すでに米国で、その(成果)としての大豆とナタネの栽培が拡大しつつあり、間もなく日本に押し寄せてくる!

最初に入ってくる作物は米国カリスト社の「公オレイン酸大豆」と言われるものだそうだ。

日本政府が検証もなく安直に、ゲノム編集作物を規制しないことを決めた。安全性審査も表示もなく、間もなく食品となってスーパーに並ぶことになる

なぜ日本政府は規制をなくしたのか?その理由の一つが、米国との関係重視(依存)であることは確かだ。

ただでさえ米国産食物に席巻されている日本の食卓が、今回の日米自由貿易協定の締結で、日本のわずかな自給率がさらに押し下げられ、席巻ことになる。そこには、“遺伝子組み換え(GM 又はGMO)に続いて、遺伝子を編集・操作された食料(GE)が幅を利かすことになる。

・トランプ政権の下で従来以上に、大企業の有機農作物の市場拡大を優先している。それは、そのような企業が独占的に大きな利益を獲得できるからである

一方、EUも同様。多国籍種子企業などの圧力でバイエル、BASFなどのバイオテクノロジー大企業や米国政府と一体になって従来のGMOと同等の緩い規制を求める動きに欧州司法裁判所が判決を下しており、EUもまたGMOの規制を緩和、撤廃に動いている。

GEはGMO食品での遺伝子編集では、問題点は同様かつより深刻である。

しかも想定外の様々な遺伝子を壊してしまう「オフターゲット」と呼ばれる現象が起きることは遺伝子組み換え(GM)では限定的であるのに対し、ゲノム編集(GE)では必ず起きるというのが定説であるという。その分ゲノム編集がより深刻な問題を抱えている。

これまで、GE作物を進めた場合の環境への影響評価や食品の安全性試験というものは素通りされている。

・一例として、日本でも無批判・無検証に、食品として出回ることが認可されたジャガイモ。これは二つの遺伝子の働きを妨げ改造している。アスパラギン酸遺伝子と、ポリフェノール・オキシターゼ遺伝子というもの。これによって、ジャガイモに傷がつくと黒ずむのを低減させている。

 この問題を指摘したのが、張本人企業のモンサント社の元技術者。副作用の一例として、通常のジャガイモでは存在しない毒素が生じ、接種した人・動物で、食品の病原菌からの防除能力が弱まり、次のような危険性が指摘されている。

  1. 調理や加工中にAGEs(糖尿病やアルツハイマーや癌などを引き起こす終末糖化産物産物)に変わりやすいα-アミノアジピン酸というものがつくられる。
  2. 吐き気や嘔吐など神経に悪影響を引き起こすチャコニン・マロニルという物質が増加する。
  3. 傷がついても黒ずまないために、消費者は通常ならば捨てる傷の部分を知らずに食べてしまう。そこで毒素が除去されずに体内に入り、その物質が血管収縮作用があるチラミンというものが体内に蓄積されるというもの。
  4. こうした、経済性を優先した結果、ある遺伝子の働きを予測できなかったことへのしっぺ返しに警鐘が鳴らされている。

まさに、原発で(夢のエネルギー)ともてはやしたのと同じ大きな負の効果が潜んでいるのではないだろうか?。それを無批判に受け入れて、第二の“原発”災害が予測されているのだ!

 

 中国で遺伝子を改変した双子の女児が生まれた。使われたのは品種改良や病気の治療にも役立つと期待の技術。

 だが、技術があれば人間を改造しても良いのか。

 歴史を振り返ると、使える技術を使わせないというのは難しい。

 将来世代に遺伝子改変が伝わらないように、新たな生物兵器が出現しないようにするルール作りが必要だ。核兵器原発の失敗を繰り返さないためにも

 

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