湘南Theoの平和のページ・ブログ

戦争と、貧困・抑圧・差別の構造的暴力がない社会実現のために!

No.726(2019.7.9)若者の自民支持率なぜ高い?

 東京新聞』(2019.7.1)の(こちら特報部)の特集記事が興味ある指摘。それを参考に考えてみた。(以下、ポイントを列記)

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「とりあえず現状維持」

「議論 避ける傾向強く」

「若者の自民党支持率なぜ高い?」

自民党政権への(親近感)拡散 裏にネット戦略」

「一強政治に慣れ? 権力側の思うつぼ」

 

・2012年の第二次安倍政権発足以降、国政選挙のたびに自民党が第一党を確保している。強さの一因として、かねてから若者の支持が多いことが指摘されてきた。その現状と背景について。

 

民主党政権のころまで、自民党の支持率は年齢が上がるのに比例して右肩上がりに高くなるのが常だった。しかし、12年の第二次安倍政権発足後、各種世論調査では、概して自民の支持率は高齢者と若者が高く、30~50台が低い。

 

・以後、補選を除き四回あった国政選挙は自民が勝利。そこに若者の支持が貢献したのは間違いない。

この傾向は高校生以下の世代も同じと言えそうだ。

 

 ・学校教諭らでつくる「模擬選挙推進ネットワーク

http://www.mogisenkyo.com/

 

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・学校教諭らでつくる「模擬選挙推進ネットワークhttp://www.mogisenkyo.com/

によると、16年参院選の際に各地の中学・高校・大学・街頭・ウェブで未成年者が投票した模擬選挙で、比例得票率は最多が自民(35.7%)で、次いで当時の民進党(18.2%)だった。                                                                 

                                      

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これは参院選の結果とほぼ同じ。

 

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・12年の衆院選以降の模擬選挙はすべて自民が比例第一党。

(街頭とウェブ)に絞ると、自民の比例得票率が46.8%ととりわけ高いことが特徴的。

 「自民や安倍政権の情報をネットで知った若者が、印象だけで投票している面」もありそうだ。     


 ・なぜ若者は自民を選ぶのか? 背後に「現状維持」の意識が強く働いていそうだこれまで選挙で投票しても自分の生活や社会が良くなったという経験がないからではないか

 

自民党や安倍政権の情報をネットで知った若者が、印象だけで投票している面もありそうだ。

 この傾向は、政権や自民党がSNS(会員制交流サイト)を使って、広報戦略を展開していることにも関係が深い。安倍政権と自民は、潤沢な資金と組織的発信システムで、ネットを通じた若者への接近に努め、親しみやすい印象を拡散している。矢継ぎ早に各種パンフレットもばら撒いている。

 

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・若者はインスタで憧れの俳優や芸能人・アイドルと一緒にいる安倍首相の画像を見て、親近感を抱く。画像中心で議論が起きにくく、首相も積極的に使っている。

 

・対する野党は、立憲民主党などはインスタをすら使っておらず、国民民主党もフォロワーは千数百人どまり。

 

・SNSでもツイッターでは政権や自民への批判が相次ぐが、こうした批判は、安倍政権を評価しない人たちの中で共有されても、必ずしも、若者に届いていない。

 

・政治的に関心が薄い若者たちには、安倍政権や自民が今の経済を回していると映り、ネットで作られた親しみやすいイメージもあって、支持しているのではないか。

 

・だが一方では、若者の「親しみやすさ」を重視する傾向は、現実世界ではマイナスにも働くことが多い。

 

・ある調査では、「学生の間でコミュニケーション能力として「感じの良さ」を評価する傾向が強い」と出ているようだ。違憲が異なる相手と頑張って対話するという「面倒くさい」プロセスを避けがちになっている。

 

・こうした風潮は、若者が育てられてきた長年の、深く考えない教育の“成果”でもあるのではないか。

 

・政治や社会に不満があっても「個人での解決」を目指し、仲間と共同で変えようとする行動に結び付きにくい。

 

・結果的に、野党が安倍政権を批判しても支持が広がらず、若者の多くが選挙で消極的に自民を支持する悪循環を生む。

 

・上記も事実だし、それ以上に根が深いのが、大きな依って来るところに、立憲野党の、「この私たちの国をどういう国に導いてゆくか」というビジョンとストラテジーがしっかりと成立していないところに最大の原因があるのではないかとも考えられる

 

・だから、安倍政権が野党の主張に耳を貸さず、まともに議論しないで、堂々と隠蔽しても、ある程度の追及でお茶をにごらされておわってしまう。その繰り返し。

 こうした国会の風景を若者たちは(若者だけでもなく)批判的に捉えるよりも、「選択の余地がない」とみてしまう。

 

・結果、議論して政治的課題を解決するという手続きが軽んじられる中で政治不信が広がれば、政党支持が機能しなくなり、権力側の思うつぼになる。

 

揚げ句の果てが、かつて来た、“ファシズム”を呼び込むことになるのだろうか

 

No.725(2019.7.6)大事な選択ほど消去法

  与党の一強体制にはうんざりしている。国会も、何をやっても多数決で否決される状 

 態。

 やりたい放題を許していていいのか? 

 自民党一強の政治状況が、国民の選挙に対する無関心を呼んでいる。

 今こそ、日本を変えていかねばならない。

 

東京新聞』本音のコラム欄(2019.7.1付)に、興味あるエッセーがありました。

 

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大事な選択ほど消去法」(宮子あずさ 氏 (看護師))

こう書かれています。

なるほど、そう考えると危機感もある程度楽観的に見えてくる・・・

いよいよ参議院選挙が始まる。自民党一強の政治状況で、隠蔽や捏造が横行。危機感を持つ人は少なくない。

 とは言え、まだまだ与党の支持率は高い。野党は厳しい闘いとなろう。候補者をなるべく絞り、与党への批判票を集める他に、勝ち目はない。一人区で野党共闘の候補者が一人に絞られたのは朗報ととらえている。

 一方で、候補者が絞り込まれる過程で、応援したい候補者が消える可能性もある。私は議会に女性を増やしたいので、候補者の性別は大問題。私が一人区の有権者で、統一候補が男性だったら、本音ではつらい。

 こうした言い方は悲観的すぎるかもしれない。この人に入れたい!と思える候補者もいるだろう。しかし問題は、そうでない場合。ここで棄権しては、与党を利してしまう現政権を是としないなら、たとえ消去法でも投票しなければならない

 「まし」と思う人に、鼻をつまんで投票。そのくらいの割り切りがないと、与党の独り勝ちを許すことになる。

 大事なことを消去法で決めるのは、とても腹立たしいことだ。しかし、医療現場で働いていると、大事な選択のほとんどが消去法とわかる。

 病状が重いほどに選べる手だては減り、選択肢が限られてしまう。そんな状況で大事なのは、何よりもまず、やけにならないことだ。

 

No.723(2019.7.1)ここまでやるか、教育勅語教育!!

公立小学校で、「教育勅語」教育が堂々と行われている!!

頓挫した、籠池氏/安倍晋三首相の 「森友学園」どころの比ではない。

現に公教育で行われているのだ!!

※「子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会」からのレポートを中心に。

(転載可・拡散希望 記事です)

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大阪市立泉尾北小学校において全校の子どもたちが参加する『「天皇陛下ご即位記念」児童朝礼』)

 

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大阪市立泉尾北小学校校長:小田村直昌校長と、「愛国の歌姫」と呼ばれている山口采希(あやき)氏)

 

・ 5月8日(水)、大阪市立泉尾北小学校において全校の子どもたちが参加する『「天 皇陛下ご即位記念」児童朝礼』(以下、「児童朝礼」)が行われました。

 「児童朝 礼」では、まず小田村直昌校長が代替わりと新元号の説明をしました。なんと新天皇 を「126代目」とまで紹介しています。  

 その後、「愛国の歌姫」と呼ばれている山口采希(あやき)氏(「教育勅語」を歌 にし、塚本幼稚園でも歌ったことがある)がゲストとして登場しました。

 そこでは、 明治時代の唱歌神武天皇」「仁徳天皇」を歌いました。どちらも神話上の天皇を賛美し、「万世一系」を印象づける国民主権に反する歌です。さらに「仁徳天皇」を歌 う前には、教育勅語児童読本(1940年)や修身教科書に登場する「民のかまど」の話をしました。  

 さらには、自身のオリジナル曲「行くぞ!日の丸」「令和の時代」も歌いました。 「行くぞ!日の丸!」は、「日の丸」を先頭にしてアジア諸国に侵略した戦前の日本 軍の姿を彷彿とさせます。外国籍の子どもたち、中でもかって日本が侵略・植民地支 配した国々にルーツを持つ子どもたちは、この歌によって深く傷つくのではないかと 私たちは憂慮します。  

 小田村校長は同校のHPで山口氏の歌や話を「とてもいいお話」「とても素晴らし いゲストでした」と絶賛しました。

 このような「児童朝礼」は、戦前の教育勅語教育 を小学校に露骨に持ち込もうとした森友学園の「瑞穂の國小學院」に通じるものがあ り、明らかに憲法違反です。

 公立学校でこのような集会が行われていること自体、全国的に例を見ません。  

 私たちは、憲法に反する内容を子どもたちに押しつけた「児童朝礼」を行った小田村校長と、同校長を任命した大阪市教育委員会に対して厳しく抗議したいと思ってい ます。

 そして同校の保護者・子どもに対してはもちろんのこと、大阪市民に対する説明と謝罪を求めたいと思います。

 大阪市教委に対して抗議の申し入れを行いたいと思っています。

 それまでに出来るだけ多くの団体・個人賛同を集めたいと思っています。 ぜひ、ご協力をお願いします。

 

呼びかけ団体  子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会

下記の要望書への団体・個人賛同を呼びかけます。  

お名前   お立場(教職員、保護者、生徒、学生、研究者、弁護士、市民など)    できればで結構です。   

お名前の公表(インターネットを含む)の有無

◇締め切りは7月7日(日)

送り先   ◇PC・スマホ用署名ページ http://form01.star7.jp/new_form/?prm=6a6b423%2F2--21-0583fb

 

 

資料・・・おどろおどろしいブログ!!

◇山口あやきブログより

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2019-05-08 17:57:14 テーマ:ブログ

今日は大阪市立泉尾北小学校の全校集会「新天皇ご即位記念集会」で歌わせて頂きました(*^^*)

泉尾北小学校小田村校長先生の、生徒の皆さんへのわかりやすく温かい大切なお話の後に歌わせていただきましたが、 

「幸せなら手を叩こう」

「ずいずいずっころばし」

を元気にみんなと一緒に歌い、

 

次に唱歌神武天皇」・唱歌仁徳天皇」のお話と歌を歌わせて頂きました(〃ω〃)

 

唱歌仁徳天皇」は初めて歌った曲ですが、歌う前に「民のかまど」のお話をしたんですが、改めて国民と天皇の絆の深さを感じるお話に私も話しながら胸が熱くなりました。 

そして

泉尾北小学校の校歌が野口雨情さん作詞という事だったので、野口雨情さん繋がりで「七つの子」も歌わせて頂き、 

最後に!

私のオリジナル曲

「行くぞ!日の丸!」と

「令和の御代」を歌わせて頂きました。 

 

 泉尾北小学校のみんな、そして先生方、そして小田村校長先生!本当にありがとうございました(๑˃̵ᴗ˂̵)

 

 あと、集会が始まる前に、生徒のみんなが国歌「君が代」と「大阪市歌」をとっても大きな声で歌っていて感動しました!

  そして最後にはみんなで泉尾北小学校の校歌を元気いっぱい歌っていて、野口雨情さんが描かれた温かい詩に子供たちの歌声が大海原で水しぶきをあげながらキラキラ光ってるようでした(о´∀`о) 本日は本当にありがとうございました(๑˃̵ᴗ˂̵) 

  

 

山口采希氏が歌った曲 □

ああ勇ましく

日の丸が行くぞ

ひたぶるに駆け抜けた

根こそぎのなにくそで

どん底も手を伸ばし

風一つ 掴んだる!

行くぞ!行くぞ!日の丸が行くぞ!

揺るがぬ魂 日の丸が行くぞ

行くぞ!行くぞ!日の丸が行くぞ!

ああ勇ましく 日の丸が行くぞ 行くぞ!

行くぞ!日の丸が行くぞ!

白地に赤く 日の丸が行くぞ □

「令和の御代」 春の訪れ 

風も和やかに 薫り高く 

梅の花のように うるわしき日々を 

ありのままに 咲き誇る

令和の御代に

和らぎの日々を

それぞれの心 満ち足りて

咲き誇る 令和の御代に 心寄せ合う 令和の御代に □

仁徳天皇唱歌)」

玉の宮居は名のみにて あれにぞあれし 

大殿に 三歳の月日 

凌ぎつつ 民のかまどをにぎはし給ふ

その大御めぐみ 雨ふりしきる 

あしたにも 風ふきすさぶ 

夕にも 大御身の上は 

忘られて 民のうえのみ 

思ほし給ふ その大御心 □

 

No.722(2019.6.27)武器見本市への大抗議アピール

武器取引反対ネットワーク:NAJAT)さんからのレポート抜き書きです。

[転載歓迎 の記事です]武器見本市への大抗議アピールの報告です。

 

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【報告】 幕張メッセでの武器見本市に230人がヒューマンチェーンやダイ・インで抗議! https://kosugihara.exblog.jp/239321807/  

6月17~19日に千葉県の県有施設である幕張メッセで、武器見本市「MAST Asia 2019」の開催が強行されました。これに対して、初日17日午後の幕 張メッセ前での「死の商人おことわり 武器見本市NO!大抗議アピール」 に千葉県内外から約230人が参加。ヒューマンチェーンやダイ・インでし っかりと抗議の意志を表しました。1年に及ぶ「安保関連法に反対するマ マの会@ちば」「幕張メッセでの武器見本市に反対する会」を中心とする 粘り強い活動が実を結びました。開催こそ阻止できなかったものの、11月 18~20日に同じ幕張メッセで予定されている、より大規模な総合武器見本 市「DSEI JAPAN」( https://www.dsei-japan.com/jp )の開催を食い止 めるための大きなステップとなったことは確実です。 

(下記も参照ください)

<報道>

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●【labornetTV】市民の武器見本市への入場拒絶に230人が抗議(幕張メッセ) (撮影・編集:湯本雅典さん、7分17秒) https://www.youtube.com/watch?v=49IP7pOsXqc

●【動画】 「武器はいらない。戦争反対!」“幕張メッセでの武器見本市に反対する会“が抗議活動 (6月18日、チバテレビhttps://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190618-00010004-chibatelev-soci

●【動画】MAST Asia 2019 防衛・安全保障の設備集まる 幕張メッセで19日まで (6月18日、チバテレビhttps://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190618-00010005-chibatelev-soci

●【写真】ムキンポさんブログ http://mkimpo.blog.shinobi.jp/Entry/3621

●レイバーネット。 http://www.labornetjp.org/

 

●【「ママの会@ちば」「反対する会」からの報告】-----------

 6月17日から武器見本市「MAST Asia」が始まりました。 それに合わせて私たちの抗議も午前10時からスタートし、午前中いっぱい行な っていた海浜幕張駅前でのスタンディングには約70名の参加者がありました。

 2年前の「MAST Asia 2017」の抗議スタンディングは3日間で延べ60人でしたか ら、この抗議の声の高まりがよく表れています。

 そして午後の幕張メッセ前での《大抗議アピール》には230名!!もの皆さんが 参加してくださいました。 平日、かつ都内でもない場所でのこの人数はスゴイと思います。 この日の宣伝にご尽力くださった皆さんに心からお礼を申し上げます。

 ・一斉に寝転んだダイイン。 武器の売買の先にあるのは戦場・紛争地での「人の死」。 「死体」の上に広がる空を見ることのできない「死体とさせられてしまった人」。 しかし私たちは幕張の海風の中、真っ青な空と白い雲を見上げ、横たわりました。 命ある今であることを実感できたダイインの1分間だったのではないでしょうか。 沈黙に覆われた1分間。 私たちの行動を監視していた主催者側にはどう見えたのでしょうか? そこから「死体」のリアルを想起するのが「人としての心あるもの」だと思います。

 ・警備スタッフと「揉めて」。 「メッセの敷地内だから横断幕を広げての行為はやめてほしい。公道まで出て 行ってほしい」と言われました。 が、「暴力行為をするものではない。30分ですむものである。ここは千葉県所有 の地。千葉県民が使うことに問題はないはず」との私たちの主張と弁護団の後押 しもあり、そのまま抗議を行うことができました。 230人が手を繋いだヒューマンチェーン(人間の鎖)。 一人ひとりの皆さんの思いの伝わるものです。

 

 ●【シンポと展示についての感想(杉原)】

 

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   ・17日午前のシンポでは、森本敏実行委員長が冒頭のあいさつで、中国の 軍備増強やホルムズ海峡近くでのタンカー攻撃などにふれつつ、「(武器 の)調達や事業機会を探るものに」と強調。防衛省や外務省が「営利目的 でない」として後援したのがデタラメであることが改めて浮き彫りになり ました。森本氏は討論でもしきりにタンカー攻撃について問題にしていま したが、ファクト(事実)が解明されていない段階での議論に危うさを覚 えました。  

   ・山村浩海上幕僚長は、貿易データやインターネットの大部分が通るとい う水中ケーブルの図を示し、インド太平洋が貿易の中心であり「国際航路 の喉元」だと強調。米国と一体化した自衛隊の「インド太平洋戦略」を正当化しました。もはや「専守防衛」などどこ吹く風でした。  

   ・海外軍需企業の中では、ベル社が木更津への暫定配備が強行されつつあ るオスプレイなどを臆面もなく展示していたのが目立ちました。

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   ・国内企業 では、三菱重工が、沿岸監視用の小型ドローン(今年度から防衛省に提案) や水陸両用車、機雷探知用の水中ドローンなどを展示。水陸両用車は将来 的には東南アジアなどへの輸出もにらんでいます。

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   ・川崎重工は、自らのブ ースに対潜哨戒機「P1」(英国とニュージーランドに輸出失敗)を、防衛 装備庁ブースにはP1に加えて軍用輸送機「C2」も展示。C2はニュージーラ ンドやアラブ首長国連邦UAE)への輸出を目論むも、展望は見い出せて いない模様です。ちなみに、ちょうど同時期に開催されているパリ航空シ ョーに日本からP1とC2の実機が出展されています。輸出についてはこちら が本命のプロモーションのようです。  

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   ・防衛装備庁のブースには、インドへの輸出が難航している新明和工業製 の軍用救難飛行艇「US2」の模型もありました。また、恒例ですが、同庁 が出展を後押しする形で、中小企業5社(インパクトワールド、オオハシ、 杉江製陶、テック大洋工業、ハイテクインター)の展示もありました。民 生技術の軍事転用の促進を図るものです。  

 なお、参加者については、各国の軍や軍需企業、政府関係者が目立ち、 いわゆる軍事マニアの人々は少なかったです。おそらく全体の入場者数も 伸びていないのではないでしょうか。  ただ、11月18~20日に開催予定の「DSEI JAPAN」はこんなレベルのもの では済まないはずです。あと5カ月、取り組みの裾野を広げながら、開催 自体を断念させる力をつけていきたいと思います。

 

                                  (以上)

 

             
     
     
 
       

No.721(2019.6.24)憲法9条に自衛隊を書き加える危険(鎌倉K&T グループ)

紹介

鎌倉K&T」というユニークな活動をしているグループがあります。

このグループを”紹介”します。 

先ず、このグループがつくった傑作パンフレット!!

そして、その後ろに、このグループの地道な活動紹介。感動的です!!

 

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 大きな政治決戦夏の選挙が近づいて来ました。

  日々の活動の参考になればと思い、鎌倉の仲間のことを紹介させて頂きます。

1  彼は2013年12月に成立した「秘密保護法」の頃から日本の進路に危うさを感じ集会や講演会などには参加していました。

 けれども、街頭での署名集めやビラ配りなどの活動参加には躊躇していました。

  2016年4月、戦争法廃止を求める署名集めのため、彼は私たちの活動に参加しました。 思い切って行動しないといけないと考えたようです。でも、活動の最初の頃は声も出せませんでした。 黙ってスタンディングをし、署名してくれる人が来るのを待っていました。

2  それから3年2ケ月、毎週ずっと署名集め・スタンディングを続けています。

 勿論、プラカードを掲げ、声も出しています。

3  戦争法廃止を求める署名集めの時から、彼はリーフレットを作っています。

 「多くの人は関心が薄いし危険性にも気づいていない。その人たちが手に取ってくれるもの、わかってもらえるものを作らなければ、理解は深まらないし、運動は広がっていかない」「護憲派が作るリーフレットの多くは、言葉も内容も難しく、関心が薄い人の心に届くものではない。これでは改憲派に勝てない」 と語っていました。

4  2016年7月、仲間4人の『鎌倉K&T』として初めて「緊急態条項」リーフレット作りに取り組みました。

 彼は原案を提示し仲間の意見を聞きました。可能な限りメンバーの意見を取り入れました。仲間からは文章の内容だけでく、助詞の使い方を含め表現の細部まで指摘されました。 そして、何度も作り直しました。 私なら「そんなに言うなら自分で作れ!」と啖呵を切ってしまうところでしたが、彼は粘り強く書き直しました。  

 更にはそれを学習院大の青井未帆さんや「憲法の伝道師」とまで言われる伊藤真さんに見てもらい、アドバイスを受けていました。 「間違ったことを書いてはいけない。さらにわかりやすいものにしたい」と思ったからです。

 相談したお二人とも、じっくり読んで適切なアドバイスをしてくださったそうです。 

  その後、共謀罪憲法9条リーフレットと作り続けています。勿論、毎回、仲間での検討を重ね、よりよいものにしようとしています。

5  共謀罪リーフレットは拡散され、恐らく100000枚は印刷されたようです。

6  今、鎌倉で使用している「憲法9条に自衛隊を書き加える危険」のリーフレットも増刷し、既に6000枚を印刷しました。  

 中にはこのリーフレットを中心に学習会を開き7人でスタンディングを始めた人たちの報告も聞きました。

7  彼は、『鎌倉K&T』で作った「憲法9条に自衛隊を書き加える危険」のリーフレットを地元9条の会のメンバーに見せ、改定版を作り、会としてポスティングを始めています。  

 全国各地で、地域のほぼ全戸に、改憲の危険性を分かりやすく知らせていくことが、改憲阻止のためにも、国民投票という事態に備えるためにも必要と考え行動しているのです。

8  知り合いの方に今の活動のことを伝え3000万人署名用紙を送ったところなんと28名の方から計229筆記載された署名用紙が届いたそうです。  

9  一昨年の衆議院選挙で四区の早稲田氏を応援のためのポスティングの際には、チラシが雨で濡れたら読んで頂けないと思い立ち、『鎌倉K&T』の 仲間であるお連れ合いと二人で一枚一枚透明の袋に入れ、栞を貼りポスティングしたそうです。

 決して目立たず黙々と努力を続けています。  

10  私たち『鎌倉K&T』は、各地でさらによいリーフレットを作る一助にしていただきたいと願っています。    

                

 

No.720(2019.6.20)軍国主義の復権の支柱

読み比べてみよう、教育勅語』原文と今風の表現    

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朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ德ヲ樹ツルコト深厚ナリ 我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノ美ヲ濟セルハ此レ我カ國體ノ精華ニシテ敎育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス

爾臣民父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭儉己レヲ持シ博愛衆ニ及シ學ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓發シ德器ヲ成就シ進テ公益ヲ廣メ世務ヲ開キ常ニ國憲ヲ重シ國法ニ遵ヒ一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ

是ノ如キハ獨リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラス又以テ爾祖先ノ遺󠄁風ヲ顯彰スルニ足ラン 斯ノ道ハ實ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ子孫臣民ノ俱ニ遵守スヘキ所之ヲ古今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス 朕爾臣民ト俱ニ拳々服膺シテ咸其德ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ

                      明治二十三年十月三十日  御名御璽

  

高橋源一郎訳 教育勅語 では、 

(1)はい、天皇です。よろしく。僕がふだん考えていることを今から言うのでしっかり聞いて下さい。

もともとこの国は、僕たち天皇家の祖先が作ったものなんです。知ってました?

とにかく僕たちの祖先は代々、みんな実に立派で素晴らしい徳の持ち主ばかりでしたね。

(2)君たち国民は、いま、そのパーフェクトに素晴らしい僕たち天皇家の臣下であるわけです。そこのところを忘れてはいけませんよ。その上で言いますけど、君たち国民は、長い間、臣下としては主君に忠誠を尽くし、子どもとしては親に孝行をしてきたわけです。

(3)その点に関しては、一人の例外もなくね。その歴史こそ、この国の根本であり、素晴らしいところなんですよ。そういうわけですから、教育の原理もそこに置かなきゃなりません。君たち天皇家の臣下である国民は、それを前提にした上で、父母を敬い、兄弟は仲良くし、夫婦は喧嘩しないこと。

(4)そして、友だちは信じ合い、何をするにも慎み深く、博愛精神を持ち、勉強し、仕事のやり方を習い、そのことによって智能をさらに上の段階に押し上げ、徳と才能をさらに立派なものにし、何より、公共の利益と社会の為になることを第一に考えるような人間にならなくちゃなりません。

(5)勿論のことだけれど、僕が制定した憲法を大切にして、法律をやぶるようなことは絶対しちゃいけません。よろしいですか。さて、その上で、いったん何かが起こったら、いや、はっきり言うと、戦争が起こったりしたら、勇気を持ち、公のために奉仕して下さい。

(6)というか、永遠に続く僕たち天皇家を護るために戦争に行って下さい。それが正義であり、「人としての正しい道」なんです。そのことは、君たちが、ただ単に僕の忠実な臣下であることを証明するだけでなく、君たちの祖先が同じように忠誠を誓っていたことを讃えることにもなるんです。

(7)いままで述べたことはどれも、僕たち天皇家の偉大な祖先が残してくれた素晴らしい教訓であり、その子孫である僕も臣下である君たち国民も、共に守っていかなければならないことであり、あらゆる時代を通じ、世界中どこに行っても通用する、絶対に間違いの無い「真理」なんです。

(8)そういうわけで、僕も、君たち天皇家の臣下である国民も、そのことを決して忘れず、みんな心を一つにして、そのことを実践していこうじゃありませんか。以上!

                                                   

                        明治二十三年十月三十日 天皇

 

(注)高橋 源一郎:(1951生)小説家、文学者、文芸評論家。明治学院大学教授

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・『教育勅語』は、明治天皇から授けられた「教え」を基にする臣民教育の基礎であった。

 戦後の憲法教育基本法は、軍国主義を支えた根本原理としてこれを否定した。

 これは決して、GHQ(連合国軍総司令部)に押し付けられたものではなく、「基本的人権」などと共に、数多くの民間の憲法研究会他が公表した「憲法草案要綱」にもあった基本概念だった。 

・しかし、安倍政権首脳からは、「教育勅語」を容認する発言が後を絶たず、(日本会議)ほかの強固な基盤に支えられている。

 第一次安倍政の2006年に、「教育基本法」が改訂され、教育目標に「愛国心」が盛り込まれた。 

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安倍内閣肝いりの「教育再生会議」は、道徳の教科化を強行し、第二次安倍内閣で小・中学校で教科書検定を道具に、教育現場に押し付けた。

・かつて、「教育勅語」を衆参両議院が排除・失効した1948年に、文部大臣であった森戸辰男氏は、長女の洋子さんが、「マッカーサーがトップではだめなの?」という素直な問いに強い口調でこう断言したという。

「それは違う。どんなことがあっても、これからの日本は日本人一人一人がつくっていかないといけない。」

 それをベースにして、戦後の憲法教育基本法は、軍国主義を支えた根本原理の「教育勅語」を否定し、同年に衆参両院は「主権在民ならびに神話的国体観に基づいている」として、「教育勅語」の排除・失効を決議した。 

・今や隔日の感があるが、自民党閣僚らの容認発言が主流化し、2017年には「憲法教育基本法に反しない形で教材に用いることまでは否定されることではない」とする閣議決定までした。「学習指導要領」での押し付け・締め付け。

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国民を戦争に駆り立てた「教育勅語」は残してはならない。

戦争を経験していない政治家たちは何も見えていない。

先人が何故「教育勅語」を排除したのかを、真正面から考え直さなければならない。

誤りの歴史を繰り返してはいけない!!