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No.765(2020.5.11)山本太郎 氏の論評を 高く評価する。「憲法ってなに?」

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《情報紹介》

とにかくこの人は、よく勉強してます!!

山本太郎氏(れいわ)のネットでの書き込みがよく分かり、興味深いので紹介します。

まだ「自由党」に属していた2017年に公開したもので少々古いですが、非常に長いパンフレットなので読むのに骨が折れるものの、極めて論理的で説得力があります。彼はこう主張し続けます。

 

「・・・改憲について、確かに時間はない。・・・9条に関しては、すでに解釈で変えてしまったという考え方もできるが、3項に自衛隊を追加することで、すでに憲法を飛び越えて立法した「安保法」を追認した形になりえる。・・・本丸は緊急事態条項。これは閣議決定が法律になる。

・・・国民投票法もまずい。ラジオ・テレビ等の広告宣伝に制限がない。投票日の2週間前からは縛りがあるように見えるが、意見表明CMなら制限なしなので、結局無制限。欧州では、国民投票に関するスポットコマーシャルは一般的に禁止。日本は資金や寄付も公職選挙法ほどの縛りもなく自由。結局、資金力のある方が圧倒的に擦り込みをおこなえる。・・・」

山本太郎氏が緊急事態条項の危険性を鋭く指摘! 「これが改憲の本丸。独裁者にとっては一番手に入れたいもの」

◆ヤバすぎる緊急事態条項! 「自民党は『お試し改憲』としてまず緊急事態条項を入り口にというようなことを言っているが、はっきり言って。これが本丸。これがあれば何でもできてしまう。本当はこれが、独裁者としては一番手に入れたいもの。」

(ポイント)

「政治に未来も希望も見えないのは、企業側を代表する政治家が圧倒的に多いから」

「政治の話というと面倒臭いとか重たいとかいろいろあると思うが、特別なことを話すわけではない。この国に生きている限りはこの国の政治が決定したことに従わなければいけない。『私と政治は関係ない』というのは通用しない。すべての人は政治が行った決定から逃れられない」

「で、その決定を行っている政治は今誰のものか。安保のこと、TPP、労働問題、いろんな問題がある。未来が見えないというか、希望が持てない。それは今、国会や地方議会の中にいる議員たちが、企業側を代表する人たちが圧倒的に多いからだ。なんとかしていかなきゃいけない。もうちょっと行ったらもう戻れないところまで、すでに来てしまっている」

緊急事態条項こそが改憲の「本丸」だ!

 山本氏は、自民党の古谷圭司・憲法改正推進本部長代理が「9条改憲の本音を言わず、国民の支持を得やすい緊急事態条項から着手したい」との発言から、次のように喝破する。

 「お試し改憲としてまずこれを入り口にしようというようなことを言っていますが、はっきり言います。これが本丸ですよ。これがあれば何でもできちゃう。本当はこれが、独裁者としては一番手に入れたいものです」

現行憲法下で、自民党が主張する「災害時の国会空白」は生じ得ない

 そのうえで、「衆院選が災害と重なった場合、国会に議員の空白が生じるため、特例で任期延長を認める必要がある」という、緊急事態条項の必要性を訴える自民党幹部の発言についての反論として、こう述べる。

 「心配いらない。憲法54条2項但し書きには『内閣は、国に緊急の必要がある時は、参議院の緊急集会を求めることができる』とある。たとえその時が参院選だとしても参議院議員の半分は残っている。また、『参議院で決まっても次の国会で10日以内に衆議院の同意が得られなければそれは無効になる』とある。完璧じゃないですか。何があっても大丈夫ですよ」

民主主義を守るために緊急事態条項をあえて外した過去の日本の政治家たち。

 日本が戦後、大日本帝国憲法を改定し、日本国憲法を制定するために開いていた1946年7月15日の第13回帝国憲法改正案委員会で、当時の憲法担当国務大臣だった金森徳次郎氏が、「民主政治を徹底させて国民の権利を十分擁護するためには、政府の一存で行う措置は極力防止しなければならない」と、緊急事態条項の導入に否定的な答弁をしていた。

現在の日本国憲法に緊急事態条項がない理由。

 「当然、民主主義を守るため。昔の答弁ではっきり残されている。こんな『何でもできます』という魔法のような権利がもしもあったとしたら、どれだけいいことを書いてある憲法でも全部台無しだ。(権力に対する)何のブレーキにもなってない。だからそういうものは必要ない。もう既によく考えられている。『法律作れる、カネも握れる、人権も制限できる、地方自治体にも自分たちのいうことを聞かせられる』もうこれだけで、アガリ。こういうことを改憲でやっていくということ自体が本当にヤバイ状況にあるから、絶対に止めなきゃいけない」

(以下、次ページのパンフレット全体は、下記で検索できます。)

https://www.taro-yamamoto.jp/leaflet/7463

 

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                             (以上です。)