湘南Theoの平和のページ・ブログ

戦争と、貧困・抑圧・差別の構造的暴力がない社会実現のために!

No.732(2019.8.7)ミュージカルになった「高校生平和大使」

(高校生平和大使 とは)

 長崎市の市民団体が中心になり、公募で選んだ高校生を国連に毎年派遣して核廃絶を訴えています。

 集めた署名は通算170万人分を越えたそうです。

 2014年からは毎年8月にジュネーブで開かれる国連軍縮会議の本会議場で演説する機会を得ている。残念ながら、この二年間は演説に反対する国があるとの理由で見送りになってきました。

 昨年はノーベル平和賞の候補にもなりました。

 今年は8月18~23日、16都道府県の23人がジュネーブを訪問します。

 

「高校生平和大使」のウェブサイト(高校生平和大使 で検索もOK!)

https://peacefulworld10000.com/

 f:id:syounantheo:20190804141139p:plain

  

f:id:syounantheo:20190804141040j:plain

  (市民グループと懇親するメンバー)

 

f:id:syounantheo:20190804141010j:plain

(神奈川県・藤沢市での“不戦のつどい”にも毎年参加)

  

「高校生平和大使」は1998年、インドとパキスタンの核実験をきっかけに長崎から始まりました。

 平和大使以外の高校生らも協力し、核廃絶の署名集めを始めたのが2010年。

f:id:syounantheo:20190804140922j:plain

 運動は全国に広がり、昨年は15都道府県から20人が国連欧州本部(ジュネーブ)を訪問し、約11万人の署名を提出しました。

f:id:syounantheo:20190804140834j:plain

 「署名集め」を始めた2010年に、米中枢同時テロが起きた。こんな運動しても無駄じゃないかと高校生の間で議論になったそうだけれど、『自分たちの力は小さいけれど無力じゃない』と声が再び上がり、運動が続いているという。

 

 そんなこともあって、これをテーマにしたミュージカル「Signs(サインズ)~微力だけど無力じゃない」が今年の8月から東京で上演される。

 「もう核におびえるのはやめたいんです。恐怖で築く平和は、まやかしでしかないから・・・」

 「誰もが幸せに生きたいのに、争いやいさかいはなくならない。」「こんな世界を君たちが変えるんだ!」と、広島出身で被ばく三世の俳優・別所ユージさんらが中心になり、「戦争を風化させず、被爆体験を若い人たちが受け継いでいくことの大切さを伝えたい」と、ミュージカルに取り組んでいる。

 まずは8月8~12日、東京都・渋谷区の「渋谷区文化総合センター大和田」で上演が始まる。(検索):https://www.shibu-cul.jp/

 全国にこのミュージカルが広がっていくことができれば、素晴らしいと思う。