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No.629(2019.3.20)何を語っても説得力のないこの人

                                 (ある方のFB記事をも参考に)

 「物価2%」にダメ出し 麻生財務相アベノミクス“敗北宣言”

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「物価2%」にダメ出し 麻生財務相アベノミクス“敗北宣言”

日刊ゲンダイ:2019/03/16 15:00 

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/249795

 

 政府と日銀の「共同声明」(2013年)で始まった異次元緩和政策。安倍政権と結託した黒田日銀は今も「2年で物価上昇率2%」をかたくなに維持しているが、6年経ってもその兆しは全く見えない。出口戦略も不透明な中、ついに「漢字の読めないアホウさん」と呼ばれる麻生財務相アベノミクスの「敗北」を認めた、と大騒ぎになっている。

 

「(目標に)こだわっているのは記者と日銀であり、国民で『2%上がらなかったから、けしからん』と言う人はひとりもいないのではないか」

 

 目をキョロキョロさせ、ひょっとこ顔の曲がった口から、こんな仰天発言が出たのは、日銀の金融政策決定会合が行われた15日の閣議後会見だ。6年経っても一度も達成できていない「2%」にこだわる日銀の姿勢について問われた麻生。「2%にこだわりすぎるとおかしくなる」といら立ちを募らせていたが、どう見ても、この発言はアベノミクスに対するダメ出しだろう。

 

 経済評論家の斎藤満氏がこう言う。

 

「国民は物価を上げて欲しいなんて望んでいませんから、麻生大臣の発言は、ある意味正しい。同時に、いつまで経っても物価上昇率2%を達成できないアベノミクスの敗北を認めたに等しいわけで、日銀は緩和策の修正を模索しなければいけない時期に来ています。景気動向指数も国内の生産・輸出も弱い状況を考えると、日銀の目標が無理なのは明らかです」

 

 日銀は国債を年間80兆円、ETF(上場投資信託)を年間6兆円をめどにそれぞれ「爆買い」。市場にマネーをジャブジャブ供給してきたものの、結局、円安・株高誘導政策で一部の大企業が大儲けしただけ。カツカツの庶民の暮らしは相変わらずで、逆に低金利政策で地銀の経営が追い込まれる事態になっている。

 

 いい加減、異次元緩和の出口を探るべき時期だが、日銀はそんなことはお構いなし。きのうの金融政策決定会合でも、大規模緩和策を継続する方針を決定。黒田総裁は会合後の会見で、2%の物価上昇目標について「物価の安定という日銀の使命を果たすためには実現することが必要」と言い切ったが、もはや後戻りできないというのが本音だろう。

 

 財務大臣までもが暗に「失敗」を認めたアベノミクス。このまま続けば、国民生活は奈落の底だ。